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商品力を支えるファブリック縫製の拠点|ワールドインダストリーファブリック 岡山技術研究所

ワールドグループのチーム紹介「OURTEAM」より、ワールドインダストリーファブリックをご紹介します (2022年4月15日 ワールドグループ社内報の記事から)

 

ワールドグループ内のブランドはもちろん、生産系プラットフォームとして様々な他社ブランドの縫製も手掛けるワールドインダストリーファブリック。

ワールドグループの国内6社・8工場の中でも1978年に設立した岡山は、独自開発のシステムWPN(ワールドプロダクションナビゲーター)と人材育成を強化し、高い技術を誇るファブリック工場の拠点として海外工場の技術指導も行います。

モノ作りを支える3人のメンバーのインタビューをお届けします。

商品力を支えるファブリック縫製の拠点|ワールドインダストリーファブリック 岡山技術研究所

経験を重ね、多品種小ロットに対応する引き出しを増やしたい。製造 津島 彩未さん

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中途入社し、今年1月で3年目になりました。元々手で作業するのは好きでしたが趣味程度でしたし、以前はネット通販の会社に居たので全く違う業務になります。現在行っていることはラインのサポーターとして主に前身頃、後身頃などの縫製を見ています。1日の目標に着数が届くよう進捗を合わせます。

入社してすぐは、コロナ禍で医療用ガウンを縫っていた時期でした。その後、皆に教えてもらいながら仕事を覚え、現在はサポーターとしてラインの進捗を管理する役割を担っています。時間ごとに工程は変わりますから、全体の進捗を見つつ、その後の工程でメンバーの手が空かないように調整し正しく縫えているか仕上がりも確認します。誤ったまま縫っていないか、不良箇所が無いかのチェックですね。不良のまま進めると修正が入り、そこがロスに繋がりますから。

商品力を支えるファブリック縫製の拠点|ワールドインダストリーファブリック 岡山技術研究所

とにかく目の前のことでいっぱいですが、ラインがスムーズに流れるとやっぱり嬉しくひと安心します。普段ジャケットを縫うことが多いラインですが、今日はワンピースを手掛けています。生地も様々でデザイン自体が難しい場合もありますから、それらも踏まえて目標に行ったときは「終わった!」と嬉しいですね。

本当に多品種を扱うので、まだまだ学んで「こんな事が起こったらこう対処」と引き出しの数を増やし、対応に幅を持たせたいと考えています。

後の工程に進めるため、正確性が大切。パターン 谷 咲弥さん

商品力を支えるファブリック縫製の拠点|ワールドインダストリーファブリック 岡山技術研究所

大阪出身で、服飾専門学校を出たのち、新卒でワールドインダストリーファブリックに入社し2年目です。現在の仕事は、まずブランドから上がってきたパターンをチェックして縮率を入れたり、仕様にあわせた縫い代を付けていきます。大元の形を変えることはありませんが、この後の縫製に回すために縫い代の幅はアタッチメント(ミシンの押え金や巻き具など)を考慮し、たとえば三巻(みつまき)をするために必要な縫い代幅を加えるなどし調整をします。

 

商品力を支えるファブリック縫製の拠点|ワールドインダストリーファブリック 岡山技術研究所

パターンは、一度画面上のデータで寸法を測り、ひとおおりのチェックをしたのち紙で出力します。最終的にはノッチ(縫製時にパーツを合わせる印)を紙で全部合わせてみて、漏れが無いかひとつひとつチェックをします。そして1型毎に仕様書と工程分析を作ります。工程分析はパーツ同士をラインで組み合わせる順番を見て、大まかなタイムを出していきます。タイムはこれまでのデータを参考に、たとえばこの直線をこの長さで縫うのは何秒と見積もります。

この仕事は、パターンのノッチひとつでも場所がずれると後に影響をする細かなものです。ノッチも種類があって仕様によって使い分ける。細かな確認を積み重ねて、自分が関わったサンプルや商品がきれいに仕上がるのはやっぱり嬉しいです。

デザイナーとパタンナーの思いを汲み取り、量産ラインにのせていく。パターン 吉田 佳代さん

商品力を支えるファブリック縫製の拠点|ワールドインダストリーファブリック 岡山技術研究所

学生の頃は工場に勤めるとは考えていなかったんです。でも専門学校時代に先生に薦められて見学をしたら、全然イメージが違って。1点サンプルを縫っているところを見て、打合せをしながら創り上げる姿に興味を持ち入社、現在19年目です。

商品力を支えるファブリック縫製の拠点|ワールドインダストリーファブリック 岡山技術研究所

入社後は、各色サンプルラインや小ロットサンプルの縫製も手掛けました。当時は今よりサンプルを多数縫っていたのです。その後WPN導入の時期に試験にも携わった後現在の役割に。その間で神戸本社の技術開発にも勤務をしています。

現在の業務の要は、ブランドとのやりとりと提案です。デザイナーが創りたいものをそれぞれのパタンナーが形にしますが、そこから意図を汲み取り実際に量産をするには「こう仕上げたいのだったら、こうした方が」と時には部分縫いのサンプルと共に提案します。量産の効率も考えながら間に入る、遣り甲斐のある仕事ですね。

入社時は、リクルートスーツに代表されるようなジャケットを多く扱い、1ヵ月同じカシミアのコートを切り替え無しで縫っていた時代です。その頃とは枚数が全く違い、素材自体も進化し難しいものも増えました。私自身多くの先輩達に教えてもらいながら成長をしたので、自分も経験を次世代に伝えていきたいです。

人材育成に注力し、高い技術でQR体制を実現

商品力を支えるファブリック縫製の拠点|ワールドインダストリーファブリック 岡山技術研究所

ワールドグループの全工場が保有する「Jクオリティー」認証(純正 日本製アパレルであることを示す認証)と、岡山では技術継承を目的に国家資格である技能検定制度「婦人子供服製造技能士」の取得を促進しています。

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独自に培った素材解析で多品種小ロットにも高いクオリティで対応
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WPNで無駄が出ない完全裁断を実現
商品力を支えるファブリック縫製の拠点|ワールドインダストリーファブリック 岡山技術研究所
保全は製造ラインを保つ大切な仕事。ブザーで駆け付け皆を助ける
商品力を支えるファブリック縫製の拠点|ワールドインダストリーファブリック 岡山技術研究所
パーツ毎に秒単位で仕上げる細やかな手作業
商品力を支えるファブリック縫製の拠点|ワールドインダストリーファブリック 岡山技術研究所
今回案内をいただいたWP2田代さん(左)、ワールドインダストリーファブリック岡山技術研究所 河名社長(中)、製造・パターンリーダー 村上さん(右)
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