ワールドが展開する環境をテーマにしたPOPUP型ストア「246st.MARKET」 日本空間デザイン賞2021、今期新設の「サステナブル空間賞」受賞
~繰り返し活用可能でコンパクトにたたんで移動できる什器を開発~
ワールドグループの株式会社ワールドスペースソリューションズは、ワールドが2019年から手掛けるポップアップ型ストア「246st.MARKET(ニイヨンロク ストリートマーケット)」において、日本空間デザイン賞2021「サステナブル空間賞」を受賞しました。この賞は“人々にとってより良く持続可能な未来の実現に貢献する”作品を対象に選考されるもので、今期新設の賞となります。※日本空間デザイン賞とは:一般社団法人 日本商環境デザイン協会、一般社団法人 日本空間デザイン協会が主催する、2019年に誕生した日本で唯一かつ最大級の空間デザインアワード。
昨今、増えている“ポップアップ催事”では、使用後の什器が廃棄されることが多く、ワールドでは、そのことによる環境への負荷を「課題」と捉えておりました。そこで、環境負荷の軽減という観点で「繰り返し使える」「持ち運べる」というキーワードと、制作過程において無駄な端材が出ないようなサステナブルな仕組みを持つ什器デザインを建築家 百枝 優氏に依頼しました。
制作過程において端材の少ない「寸法」と、商品を包む多様な形状を生み出す5つの角度(30/45/60/90/120)を用いて組み合わせています。シンプルな寸法とこの5つの角度だけで表情に変化をつけ、棚を差し込むことで自立する構造になっているため、極力金属を使用せずに仕上げました。また、複数の形と高さを組み合わせることで自在に売場を構成し、来場者とのコミュニケーションを創出しつつ、空間全体をサステナブルな空間で包みます。
「246st.MARKET」について
ワールドが2019年から手掛けるPOP-UP型ストア「246st.MARKET(ニイヨンロク ストリートマーケット)」は、ファッションの発信地として時代を築いてきた青山通り(246)に位置するワールド北青山ビルを拠点に、様々なデザイナーやクリエイター(作り手)と生活者をつなぎ、未来を創造するプロジェクトです。
サステナブルな視点を持つファッション、コスメ、雑貨、アートまでワールドがキュレーションをしたブランドを取り揃え、可変式の什器に商品を配置しながら、デザイナーやクリエイターは来場したお客様に自分たちの想いを伝えながら販売をすることで、会場内で新たな出合いが生まれていきます。
※「246st.MARKET」公式ウェブページ https://www.246stmarket.com/
ポップアップ什器デザイン 建築家 百枝 優 (ももえだ・ゆう)氏
Photo:Koji Maeda/Ushiro百枝 優氏 プロフィール
百枝優建築設計事務所主宰。
九州大学非常勤講師。
1983 年長崎に生まれる。2006 年九州大学芸術工学部卒業。
2009 年横浜国立大学大学院 / 建築都市スクール Y-GSA 修了。
隈研吾建築都市設計事務所勤務の後、2014 年百枝優建築設計事務所を設立。
主な作品に「Agri Chapel」「Four Funeral Houses」「Farewell Platform」など。
主な受賞歴としては、AR Emerging Architecture Awards 準大賞、Leaf Awards準大賞、
日本建築学会作品選集新人賞、芦原義信賞、DFA Design For Asia Awards 大賞がある。